「鏡夜ーっ‼︎
俺の鏡夜同じ3組だぜ♪」
奏くんは、ルンルンで鏡ちゃんにそう言う。
えっ、私は何組だろ⁇
掲示板に貼りだされてる紙をみていく。
全部で7クラスの紙が貼り付けられていた。
えーっと、鏡ちゃんの3組に私の名前は
「うそ、ない‥‥」
私は鏡ちゃんと同じクラスにはなれなかった。
7分の1の確率だもんね。
無理か‥‥。
私はとなりのクラスで4組だった。
「じゃあ、俺ここだから。
まあ頑張れ」
そう言ってささっと自分のクラスに行ってしまった鏡ちゃん。
「そ、そんなぁ‥‥。」
私も渋々、4組と書かれた教室にゆっくりと入る。
ざわつく教室。
私の席は1番うしろだった。
窓側だし、まずまずだね、うん。
でも‥‥っ、やっぱり誰かと話すなんてできないよぉ‥。
隣の席は男の子みたいだし‥‥。
どんな子かはまだ来てないからわからないけど‥。
ピロロロリン♪
そんな時メール音が小さく響く。
ん?誰から?
鏡ちゃんだ‥‥っ‼︎‼︎
メールを開いてみると
帰り一緒に帰るなら玄関にいろ
という短文だけど私にとってはテンションが上がる内容だった。
私はすぐに返信した。
やっぱり‥‥私には鏡ちゃんさえいれば
友達なんていらないや。

