永遠の果て

 優しさが滲み出ているような瞳が好きだった。 バスケットボールを片手で掴めるほど大きな手が好きだった。
 『雨は空の涙なんだ』なんて言うロマンチストな所が好きだった。

 全てが、好きだった。 全てを、愛していた。

 校内の見回りと窓の施錠をして、二人がよく昼休みに会っていた体育館の奥の階段のところまで来る頃には、私の涙腺は限界に達していた。

 空が涙を流すように、私の瞳からも雨が降る。

 結婚おめでとうと言って、笑ってさよならをするつもりだった。
 私の瞳から、雨がやむ気配は、ない。