ーーーーーーーーーーーーー
黒と白で統一された質素な部屋に、ゆらゆらとテーブルの上の蝋燭の光が遠慮がちに燃えていた
普通の家の2倍ぐらい高いだろう天井には、控えめにつけられた天窓がある
そこから漏れてくる柔らかな月の光が、今は夜だと知らせてくる
部屋には電気はついておらず、か細い蝋燭の火が唯一の光源のようだ
そんな蝋燭をぐるりと囲むように、真っ黒のソファが配置されている
そこに5人、黒いフードをかぶった男達が悠々と座っており(1人はソファに寝転んでいるが)、
少し離れた所に、これまた黒いフードをかぶった男が座っていた

