僕は、13歳の頃から今現在18歳まで
ある一人の女の子に何故か未だに心が惹かれている。

所謂一途ってやつなのかな。


「なーおくんっすきーい!」


でも今、僕の目の前にいる女はただの暇潰しと性欲満たし。
僕の人生なんて所詮そんなもの。



「ねぇ、なおやさ、わたしのことすき?」
「うん」
「もう!なおやってたまに何考えてんのかわかんないよね」
「あー、良く言われる」



何考えてるのかわからないなんて言われても
お前は俺の何がわかるんだってもんだ。

わかってどうしたい?俺のこと知って誰がどうなる?
結局みんな他人なんだから、
他人は他人らしくしてればいい。


「ねえ、さや今ちゅーしたい」


迫られればキスするし、
迫られなければ迫るし、深い深いキスをする。
だけどその度に僕は深い深い闇に堕ちる。


ピロリン



「あ、LINEだよ。なおくんのだ」
「あぁ、かして」



この音が部屋に鳴り響いた瞬間に僕は勝ったと思った。
平然を装った僕の態度に揺ぎが無いか不安になる。



" 今日、漫画借りてもいい? "




「誰?」
「友達」