また、きみの隣で







「どんな事だって良いです。俺が、受け止めます」



背中越しに聞こえた声は、とてもはっきりしていた。あたしは無意識に彼を見ていた。

あたしと同じ様に自動ドアを抜けてきた彼。その目は、真っ直ぐあたしを捉えていた。




…会って間もない彼がどうしてこんなにあたしの力になろうとしてくれているのか、全然わからなかった。



「…今日の午後、講義ありますか?」


「……え、あ、はい、あります…」

「じゃあ、終わり次第、正門のところに来てください」


岩淵くんの瞳があまりに真っ直ぐあたしを映すから、頷くしか出来なかった。


「…じゃあ、またあとで」

小さく頷いたあたしを見た岩淵くんは少し目許をゆるめて、図書館をあとにした。