また、きみの隣で










ーーー「は、なにそれ? そんな理由?」


「っ、」




話を聞き終えた朱理の第一声は、ただただ、冷たかった。



「だって千歳、もう糸崎くんの事は忘れたって言ってたじゃん! まだ引き摺ってたの?」

「なっ、」


朱理の言葉に、怒りを覚えた。



「いつまでも後ろ見続けるの、あたし好きじゃない。そんなの、岩淵くんがかわいそうじゃん…!」




もう、限界だった。



「なんでそんな事言うの!?」


ベンチから立ち上がる。


「っ、ち、千歳…?」

あたしの大声に、目の前の朱理が息を呑むのがわかった。




「確かにあたしはリンの事ちゃんと整理して忘れられたと思ってたよ…! でも、そんな事無理だったんだよ…っ!! あたしはリンが本当に好きだったの! それが突然、もう一生逢えなくなったの! …っ朱理には、わからないでしょっ!!!」



吐き捨てるように言って、あたしはその場から走り去った。