古びた青のプラスチック製の椅子に腰を下ろす。日陰にあったそれは、ショートパンツを履いていたあたしの太腿の裏をひんやりとさせた。
ふう…、と溜め息に似た深い息を吐き出す。
季節は初夏。
今日は25℃を超えてくる夏日で、線路はジリジリと焼かれている。砂利の白が太陽の光を反射してやけに眩しい。
いつもならうちの大学の学生でそれなりに混んでいるこの駅も、こんな暑さとお昼過ぎの時間帯のせいであたし以外に誰もいない。おまけに今日は土曜だ。大学と、コンビニとファストフード店と喫茶店がお情け程度にしかないこの駅の休日の利用者なんて、そうそういない。


