あたしが冷やし担々麺を食べ終わる頃にはだいぶ人が減って、席もちらほらと空いていた。
このあとは特に予定もなく、帰っても面倒なレポートが待っているだけ。
……いいや、レポートは。明日なんもないし、明日の時間使って進めよう。
席を立ち、お皿を戻しがてらアイスココアを買った。
普通に自販機で買うより、やっぱり学食のほうが安い。
さっきの席に戻って、ゆっくりとココアを飲む。
少し辛かった担々麺のあとだから、なおさら甘く感じた。
冷たいココアが喉をすー、と通る。
息をふー、と吐いて、手の中のコップに入ったココアをぼーっと見ていると、
「…あの、ここ良いですか?」
「え…」
ものすごい速さで顔を上げて、声の主を見上げた。


