また、きみの隣で




あたしは手の甲で涙を拭った。



「……っ…、すっ…ごい…」


思わず息を呑んだ。



あたし達の上には、無数の星が光っていた。テレビとか写真でしか見た事がなかった星空が、今あたしの頭上に広がっている。



「…すごい……東京にもこんな場所、あったんだ……」

「うん。街灯は少しあるけどそれ以外明るいものがないから。晴れた日はすごくよく見える」


自分が言ったあとで、なにかが引っかかった。




……あ…、リンと、無人駅の桜を見た時に、同じ事を言ったんだ、東京にもこんな場所あったんだねって。





………リンは、この星空のどこかにいるのだろうか。

リンのいる場所から、あたしは見えているのかな。


あたしは、ぱっと目に入った一等星をリンと名づけてみた。