「…そしたら、持田さんが慌てて帰って行ったから、チャンスって思ったんだけど、ここに来て話しかける勇気が出なくて……。そんな事してたら、豊島さんが席を立ったから、やばって思って、慌てて俺も食べ終わった皿を戻しに立ったんだけど」
え、じゃああの時後ろに岩淵くんいたって事…? 全然気づかなかった。
「帰ると思ったらなにか飲み物買ってさっきの席に戻って行ったから、今度こそ話しかけようと思って、カッコつけてコーヒー買って豊島さんのところに行ったんだ」
「……そうだったんだ…」
…だから、他にも席は空いていたのにあたしのところに来たんだ。
「話そうと思ったら、豊島さんはずっと俺の顔ぼーっと見てるし、そしたら次は泣きそうになってたし…。それ以降も俺に会うとなんか避けられてる気がしてたし、顔を見ると辛そうで……だから、力になりたいと思った」


