さっきの場所から歩いて10分ほどのところにある、木に囲まれた広場の様な場所に着いて、岩淵くんは足を止めた。
「着いたよ、豊島さん」
「あの、ここって…?」
ヒマワリ畑からまた木のトンネルの中をずっと歩いてきたけれど、坂道が結構続いていたから、高いところに来たのかな…?
「ここの地元の人達はみんな“星の丘”って呼んでるよ。こっち来て」
そう言ってあたしを手招きする。
ついて行った先には、一部だけ木がなく視界が開けている場所。
「ほら見て」
「…っわあ…」
目の前には、夜景が広がっていた。だいぶ薄暗くなっていたから、街の光が少しずつ灯っていた。
「他の夜景の名所には劣るけど、もう少し暗くなったら星が散らばってる様に見えるよ」
「そうなんだ…!」


