そういえばこの道とか
きみと通ったっけ。


手を繋いでふたりで笑いながら
鮮やかな夕日の光があたしたちを包んでいたんだ。



あの日のままでよかったのに、
時間は進んでしまうんだ。






きみといるとあたしは女子力なんて欠片もないくらいで、
それくらいきみの前では
素でいられた


それがだめでしたか?






本当によくわらってたね
ふたりでふざけながら、
キスもしたよね。



人前でキスするなんて
恥ずかしいから照れるあたしにかわいいと笑う声がもういない。