「心臓が痛い…」


今では、それが少女の口癖でした。


───例えつらいときも信じていれば、夢は叶うもの。
でも、それは欲張ってはいけない。


醜い少女は選ばなくてはいけません。


高校に行き、新しい人生を歩むこと。
先生と変わらない人生を歩むこと。



どちらか1つ。


でないと、魔法-キセキ-は起きることはありません。




さぁこの醜い少女は、


どちらの人生を歩むのでしょうか?


それはこの私にも解りません。


例えつらいときも信じていれば、叶う。
誰も1つだけとは言っていないのに…ね。