素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~

「それならいいけど……。って夏香アンタ時間大丈夫?」

「え……?
きゃー!!後昼休憩5分もない!!」




私は急いで鞄からお金を取り出して机の上に置く。




「じゃあ私はこれで……」

「待って夏香ちゃん!」

「え……」

「これちゃんと持って行って?」




鞄に無理やり入れられる化粧品たち。
取り出そうか迷ったけどとにかく今は時間がない。




「……あ……今度会った時に返しますから!
お名前聞いていいですか?」

「僕は……翔也」

「翔也……さん。
じゃあまたいつか、マコさんご馳走様!!」




私は急いで喫茶店を飛び出す。
早くオフィスに戻らなきゃ~!!



橘部長に怒られる!!