「ちょっ……」

「この色は君の笑顔を1番輝かせてくれると思うよ?」




私の言葉を遮りそれだけ言うと私に背を向けてどこかに行ってしまった。




「待って!!」




追いかけてもそこにはあの人の姿はなかった。
……どうしよう……これ……。



私は自分の手にある紙袋を見てため息をつく。
今度どこかで会えたら返さなきゃ……。



私は紙袋を持ちながらその場を後にする。



あの人は一体何者なんだろう……。
よく分からないけど……また会う気がする……。



でも……変な人だったな……。