「……残念です。この化粧品がみんなの手に届かないなんて……」
こんなに素敵な化粧品が誰の目にも入らないなんて哀しすぎる。
やっぱりおかしいよ……。
橘部長の考える化粧品は温かくて、優しくて……。
皆を笑顔にさせてくれる。そんな凄いものが認められないなんて……。
私が目を伏せると橘部長は優しく笑みをこぼした。
「今となっては……この化粧品が商品化されなくてよかったと思っている」
「ど……どうしてですか!?」
商品化されなくてよかったって……橘部長らしくない。
だって橘部長はいつもいい商品を作ろうと頑張っているのに。
唖然とする私をよそに橘部長はゆっくりと私に手を伸ばしてきた。
口紅を持つ私の手に橘部長の大きな手が重なった。
「橘部長……?」
「これは誰にも言ってないんだが……。
俺にはもう1つの夢があるんだ」
「夢……?」
首を傾げる私の耳元に橘部長は顔を近づけ、そして低くて色っぽい声で囁いた。
「俺が愛した女に自分の作った化粧品を渡す事……それが俺の夢だ」
「あっ……」
橘部長の声にトクンと心臓が高鳴った。
“愛した女”その言葉が私の涙腺を崩壊させた。
頬をつたる涙を橘部長は愛おしそうに見た。
「泰東、俺はお前が好きだ」
「……っ……」
ずっと……ずっと聞きたかった。
その言葉は私の胸に入りじわりと溶け込んでいく。
「ずっと……お前が好きだった」
「ずっとって……」
「……お前に出逢った日……いや違うな。
泰東の企画書を見た時から俺は……お前に恋をした」
企画書……。
私が作った企画書が橘部長の心を動かした……。
こんなに素敵な化粧品が誰の目にも入らないなんて哀しすぎる。
やっぱりおかしいよ……。
橘部長の考える化粧品は温かくて、優しくて……。
皆を笑顔にさせてくれる。そんな凄いものが認められないなんて……。
私が目を伏せると橘部長は優しく笑みをこぼした。
「今となっては……この化粧品が商品化されなくてよかったと思っている」
「ど……どうしてですか!?」
商品化されなくてよかったって……橘部長らしくない。
だって橘部長はいつもいい商品を作ろうと頑張っているのに。
唖然とする私をよそに橘部長はゆっくりと私に手を伸ばしてきた。
口紅を持つ私の手に橘部長の大きな手が重なった。
「橘部長……?」
「これは誰にも言ってないんだが……。
俺にはもう1つの夢があるんだ」
「夢……?」
首を傾げる私の耳元に橘部長は顔を近づけ、そして低くて色っぽい声で囁いた。
「俺が愛した女に自分の作った化粧品を渡す事……それが俺の夢だ」
「あっ……」
橘部長の声にトクンと心臓が高鳴った。
“愛した女”その言葉が私の涙腺を崩壊させた。
頬をつたる涙を橘部長は愛おしそうに見た。
「泰東、俺はお前が好きだ」
「……っ……」
ずっと……ずっと聞きたかった。
その言葉は私の胸に入りじわりと溶け込んでいく。
「ずっと……お前が好きだった」
「ずっとって……」
「……お前に出逢った日……いや違うな。
泰東の企画書を見た時から俺は……お前に恋をした」
企画書……。
私が作った企画書が橘部長の心を動かした……。


