「会社の前で向日さんといる所にお前が来た時があっただろう?
覚えてるか……?」
「……はい」
忘れる訳がない。
私が2回目に失恋した日なんだから。
なぎさに背中を押された私は自分の気持ちを伝える為に会社に行った。
でも……そこで橘部長とマコさんのキスシーンを見てしまったんだ。
「実はあの日……彼女に告白をされたんだ。
そして……お前が見た状況へとなった。いきなりだったから対応が遅れてな」
私が見た状況というのはキスの事だろう。
口に出さないのはきっと橘部長なりの優しさだ。
彼の困った様な顔が私の胸のつっかりを少しずつ崩してくれる。
「……その後にきちんと俺の気持ちを彼女には伝えた」
「橘部長の気持ち……?」
私が訊けば、橘部長は顔を紅めながら視線を逸らした。
「俺は……泣き虫で少し子供っぽくて……危なっかしくて……でもいつも一生懸命に前を向いている泰東 夏香が好きだって。これからの人生を一緒に歩みたいと思うのは泰東だけ……そう伝えたよ」
「……橘部長……」
「……向日さんも最終的には分かってくれたよ。
『夏香を泣かしたらアタシがアンタをブッ飛ばす』そう言ってた」
「マコさん……」
マコさんの想いが私の胸をジワリと締め付けた。
何処までも優しすぎるマコさん。
自分だって橘部長の事が真剣で好きなくせに……。
「いい友達を持ったな?」
「……はい……!」
橘部長は優しく私の頭を撫でてくれた。
大きな掌が私の心を安らがせてくれる。
しばらく2人で見つめあいながら穏やかな時間を過ごしていた。
覚えてるか……?」
「……はい」
忘れる訳がない。
私が2回目に失恋した日なんだから。
なぎさに背中を押された私は自分の気持ちを伝える為に会社に行った。
でも……そこで橘部長とマコさんのキスシーンを見てしまったんだ。
「実はあの日……彼女に告白をされたんだ。
そして……お前が見た状況へとなった。いきなりだったから対応が遅れてな」
私が見た状況というのはキスの事だろう。
口に出さないのはきっと橘部長なりの優しさだ。
彼の困った様な顔が私の胸のつっかりを少しずつ崩してくれる。
「……その後にきちんと俺の気持ちを彼女には伝えた」
「橘部長の気持ち……?」
私が訊けば、橘部長は顔を紅めながら視線を逸らした。
「俺は……泣き虫で少し子供っぽくて……危なっかしくて……でもいつも一生懸命に前を向いている泰東 夏香が好きだって。これからの人生を一緒に歩みたいと思うのは泰東だけ……そう伝えたよ」
「……橘部長……」
「……向日さんも最終的には分かってくれたよ。
『夏香を泣かしたらアタシがアンタをブッ飛ばす』そう言ってた」
「マコさん……」
マコさんの想いが私の胸をジワリと締め付けた。
何処までも優しすぎるマコさん。
自分だって橘部長の事が真剣で好きなくせに……。
「いい友達を持ったな?」
「……はい……!」
橘部長は優しく私の頭を撫でてくれた。
大きな掌が私の心を安らがせてくれる。
しばらく2人で見つめあいながら穏やかな時間を過ごしていた。


