「……あの時から君たちはとっくに両想いだったんだよ。
お互いの幸せやライバルである俺や店長さんの幸せを願って……。
本当に大切な人を傷つけて……遠回りしすぎ。
馬鹿すぎて目も当てられない」
フッと馬鹿にする様な笑みを浮かべる翔也さんに腹が立たないほど私は驚いていた。
あの時から橘部長と両想い……?
だったら失恋は私の勘違いって事……?
訳が分からずパニック状態になる私に翔也さんは眉を下げ話しかけた。
「夏香ちゃんごめん……。
君たちが両想いだと知っていながら俺は君に教えなかった」
「謝らないで下さい。翔也さんは何も悪くないで……」
「……違う……君が傷ついているのを見て何度か言おうとした。でも……俺を好きになってくれればいいのにって心の中で思ってたんだ。俺は最低な……」
震えた翔也さんの声を聞いているのが辛くて私はそれを遮るように大きな声を出す。
「翔也さんは何も悪くないじゃないですか。
私はあなたに救われました。あなたがいなかったら私は駄目になってたかもしれない。
だから……謝らないでください……あなたの優しさが私を守ってくれたんです」
翔也さんの震える体を私は包み込む。
翔也さんが謝る必要なんてない。謝らなければいけないのは私の方だから。
辛い思いをさせてごめんなさい……。
「……やっぱり夏香ちゃんは最高の女の子だ。
橘さんには勿体なさすぎ」
そう言って翔也さんは私を優しく離す。
「……水沢さん」
「こわ~い。そんなに睨んでばっかりだと夏香ちゃんに嫌われるよ?」
「っ……」
翔也さんと橘部長が何やらモメていた。
勝負は翔也さんが勝ったみたいだ。
哀しそうに、悔しそうに顔を歪める橘部長は無言で翔也さんを見ていた。
「あ~あ……悪あがきもここまでか~」
わざとらしく明るい声を出す翔也さんは私たちに背中を向けた。
その背中を止めようとすれば翔也さんはクルッと向きを変え私たちを見た。
「橘さん、次に夏香ちゃんを泣かせたら俺は本気で彼女を奪いますから」
「……心配ご無用だ」
「……夏香ちゃんも覚悟してね?
今度……君が橘部長の事で悲しむような事があったら、もう遠慮しないから。
君の気持ちを無視してでも俺は夏香ちゃんを俺のモノにするから」
「……はい」
「……よろしい!
じゃあソロソロ邪魔者は退散しますか~」
翔也さんは再び私たちに背中を向ける。
そしてゆっくりと教会の外へと消えていった。
お互いの幸せやライバルである俺や店長さんの幸せを願って……。
本当に大切な人を傷つけて……遠回りしすぎ。
馬鹿すぎて目も当てられない」
フッと馬鹿にする様な笑みを浮かべる翔也さんに腹が立たないほど私は驚いていた。
あの時から橘部長と両想い……?
だったら失恋は私の勘違いって事……?
訳が分からずパニック状態になる私に翔也さんは眉を下げ話しかけた。
「夏香ちゃんごめん……。
君たちが両想いだと知っていながら俺は君に教えなかった」
「謝らないで下さい。翔也さんは何も悪くないで……」
「……違う……君が傷ついているのを見て何度か言おうとした。でも……俺を好きになってくれればいいのにって心の中で思ってたんだ。俺は最低な……」
震えた翔也さんの声を聞いているのが辛くて私はそれを遮るように大きな声を出す。
「翔也さんは何も悪くないじゃないですか。
私はあなたに救われました。あなたがいなかったら私は駄目になってたかもしれない。
だから……謝らないでください……あなたの優しさが私を守ってくれたんです」
翔也さんの震える体を私は包み込む。
翔也さんが謝る必要なんてない。謝らなければいけないのは私の方だから。
辛い思いをさせてごめんなさい……。
「……やっぱり夏香ちゃんは最高の女の子だ。
橘さんには勿体なさすぎ」
そう言って翔也さんは私を優しく離す。
「……水沢さん」
「こわ~い。そんなに睨んでばっかりだと夏香ちゃんに嫌われるよ?」
「っ……」
翔也さんと橘部長が何やらモメていた。
勝負は翔也さんが勝ったみたいだ。
哀しそうに、悔しそうに顔を歪める橘部長は無言で翔也さんを見ていた。
「あ~あ……悪あがきもここまでか~」
わざとらしく明るい声を出す翔也さんは私たちに背中を向けた。
その背中を止めようとすれば翔也さんはクルッと向きを変え私たちを見た。
「橘さん、次に夏香ちゃんを泣かせたら俺は本気で彼女を奪いますから」
「……心配ご無用だ」
「……夏香ちゃんも覚悟してね?
今度……君が橘部長の事で悲しむような事があったら、もう遠慮しないから。
君の気持ちを無視してでも俺は夏香ちゃんを俺のモノにするから」
「……はい」
「……よろしい!
じゃあソロソロ邪魔者は退散しますか~」
翔也さんは再び私たちに背中を向ける。
そしてゆっくりと教会の外へと消えていった。


