翔也さんといる時に、同窓会帰りの橘部長とマコさんに遭遇し……酔ったマコさんを皆で喫茶店に連れて行ったあの時の事。
私がマコさんを寝室に寝かせて、戻ってきた時に聞いてしまった橘部長の言葉……。
『彼女はただの部下だ。
だから水沢さんが気にするような事は何もない』
それが橘部長に失恋した瞬間だった。
その事実があるのに……何で翔也さんは失恋してないなんて……。
私の考えを見抜いたように翔也さんは言葉を放った。
「あの時……喫茶店で橘さんが言った言葉は俺の為だったんだよ」
「え……どういう事……ですか?」
「水沢さん、その話は……」
橘部長の制止を無視し、翔也さんは私に教えてくれる。
私が知らなかった真実を……。
「俺が橘さんに言ったんだ……夏香ちゃんを諦めてくれって。
橘さんが夏香ちゃんを好きだって事なんて分かりきっていたし……」
翔也さんは悲しそうに目を伏せた。
でもすぐにその顔は上がり呆れたように橘部長を見ていた。
「そしたら……何て言ったと思う?」
「え……私の事は部下としてしか見てないって……」
「違う……。
『泰東には俺なんかよりあなたの方がお似合いだな』って……そう言ったんだ。
橘部長は気が付いてないかもしれないけど言葉が漏れてたよ」
翔也さんの言葉に顔を歪める橘部長。
それって……つまり……どういう事?
よく意味が理解できず首を傾ければ翔也さんはタメ息をつきながらも教えてくれる。
「……橘さんは夏香ちゃんの幸せを願って身を引こうとしたって事。
橘さんの幸せを願って身を引いた君と同じさ」
翔也さんの言っている事が本当なら……。
橘部長は……。
私がマコさんを寝室に寝かせて、戻ってきた時に聞いてしまった橘部長の言葉……。
『彼女はただの部下だ。
だから水沢さんが気にするような事は何もない』
それが橘部長に失恋した瞬間だった。
その事実があるのに……何で翔也さんは失恋してないなんて……。
私の考えを見抜いたように翔也さんは言葉を放った。
「あの時……喫茶店で橘さんが言った言葉は俺の為だったんだよ」
「え……どういう事……ですか?」
「水沢さん、その話は……」
橘部長の制止を無視し、翔也さんは私に教えてくれる。
私が知らなかった真実を……。
「俺が橘さんに言ったんだ……夏香ちゃんを諦めてくれって。
橘さんが夏香ちゃんを好きだって事なんて分かりきっていたし……」
翔也さんは悲しそうに目を伏せた。
でもすぐにその顔は上がり呆れたように橘部長を見ていた。
「そしたら……何て言ったと思う?」
「え……私の事は部下としてしか見てないって……」
「違う……。
『泰東には俺なんかよりあなたの方がお似合いだな』って……そう言ったんだ。
橘部長は気が付いてないかもしれないけど言葉が漏れてたよ」
翔也さんの言葉に顔を歪める橘部長。
それって……つまり……どういう事?
よく意味が理解できず首を傾ければ翔也さんはタメ息をつきながらも教えてくれる。
「……橘さんは夏香ちゃんの幸せを願って身を引こうとしたって事。
橘さんの幸せを願って身を引いた君と同じさ」
翔也さんの言っている事が本当なら……。
橘部長は……。


