素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~

「俺なら君を泣かせたりしない。
夏香ちゃんの笑顔をずっと守っていく自信がある」


真っ直ぐな気持ちが私の胸に刺さる。
彼の温もりが、彼の力強さが私を包みこんでくれる。


「夏香ちゃんが好きなんだ」

「どうして私なんかを……」


以前から彼は私にそう言っていたが、どうしても本気には感じられなかった。
だけど……今日わかった。
彼の想いが本物だって。
翔也さんは本気で私の事を好きでいてくれてたんだって。

そう思ったら罪悪感が芽生えてきた。
私……橘部長の事で翔也さんにはいっぱい助けてもらっていた。
でも私は……自分の事しか見えていなかった。
翔也さんを今までたくさん傷つけてきたのかもしれない。

頭の中が混乱しだす。
翔也さんが何か喋っているけどよく聞こえない。

その時だった。


「夏香ちゃん!?」

「……」


私は彼の胸に体を預けたまま意識を飛ばした。