素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~

「それってマコ姉が絡んでる?」

「え……!?そんな事……」


ない、という前になぎさは私の頭を叩いた。
かなり強めに叩かれた。


「マコ姉に聞いたよ。
最近、喫茶店に行ってないんだって?
それってそう言う事だよね?マコ姉とは会いずらいって事でしょ」


やっぱり変に思うよね……急に行かなくなったら。
失恋したあの日から私はマコさんの喫茶店には行かなくなった。
でもそれは会いたくないからじゃない。


「……そうじゃないよ……」

「え……」


マコさんに会いずらいとかそんなんじゃない。
マコさんの事は大好きだし、これからも一緒にいたい。
でも……今はまだマコさんの事を応援出来そうにはないから。
会ったら泣いちゃいそうで、ちゃんと応援出きるようになるまでは会わない方がいいと判断したんだ。

その事を話せばなぎさは怒りながら泣いていた。
お酒が入っているからかなぎさの目からは次々と涙があふれ出てきていた。


「なぎさ大丈……」

「ふざけないでよ!!」

「え……」


なぎさの大声で店が一瞬にして静まり返った。
ちらちらと視線を感じ、気まずい思いになりながらなぎさを止めようと手を伸ばすが彼女は私の手を強く握った。
いきなりのことで驚いていれば彼女はまっすぐと私の目を見る。


「夏香……アンタは間違ってるよ」

「え……」


間違ってる?
その言葉が私の心臓に刺さる。
何が間違ってるっていううの?考えても分からず彼女の涙に心が痛くなった。


「誰かの為に自分の想いを消すなんて……そんなの絶対に違う」

「……っ!!」


なぎさの言葉に私の心が揺らいだ。心臓を鷲掴みにされた気分だ。
何も話せなくなる私にさらなる追い討ちがかかる。