「……俺が欲しかった笑顔はもう手に入らない。
だから……これ以上……あの偽りの笑顔を見たくないんだ」
偽りの笑顔というのが何を指しているのかは容易に想像がつく。
恐らく、メイクではなくて彼に向けた笑顔の事だろう。
「……そこまで気にしなくてもいいんじゃないですか?」
「え……?」
気が付けばこんな事を口走っていた。
勿論ちゃんと考えて出した言葉だった。投げやりで出したものではない。
「私は……翔也さのファンが全員、翔也さんが思っているような人たちじゃないと思います」
「そんな事……」
哀しい声をそれ以上聞きたくない。
そう思った私は、翔也さんの両手を包み込むように握った。
「夏香ちゃ……」
驚いた顔の翔也さんを遮るように私は笑顔を浮かべる。
「翔也さんは確かに格好良いし、優しいし、女の子たちが騒ぎ過ぎちゃうことあると思います。
でも……それだけじゃ……あそこまで人気は出ないと思います。
翔也さんのメイクが本当に素敵だから……女の事たちはあなたが大好きなんです」
「……夏香ちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいけど……でも……」
まだ納得がいかないという表情の翔也さん。
きっと彼は今……凄く悩んでいるんだと思う。
翔也さんがメイクを好きだっていう気持ちは今も変わってないはず。
だからこそ、このまま辞めて欲しくはない。
私は橘部長に出逢って人生が変わった。
チャンスを貰った。
だから……今度は私が誰かの……翔也さんの背中を押したい。
「好きです」
だから……これ以上……あの偽りの笑顔を見たくないんだ」
偽りの笑顔というのが何を指しているのかは容易に想像がつく。
恐らく、メイクではなくて彼に向けた笑顔の事だろう。
「……そこまで気にしなくてもいいんじゃないですか?」
「え……?」
気が付けばこんな事を口走っていた。
勿論ちゃんと考えて出した言葉だった。投げやりで出したものではない。
「私は……翔也さのファンが全員、翔也さんが思っているような人たちじゃないと思います」
「そんな事……」
哀しい声をそれ以上聞きたくない。
そう思った私は、翔也さんの両手を包み込むように握った。
「夏香ちゃ……」
驚いた顔の翔也さんを遮るように私は笑顔を浮かべる。
「翔也さんは確かに格好良いし、優しいし、女の子たちが騒ぎ過ぎちゃうことあると思います。
でも……それだけじゃ……あそこまで人気は出ないと思います。
翔也さんのメイクが本当に素敵だから……女の事たちはあなたが大好きなんです」
「……夏香ちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいけど……でも……」
まだ納得がいかないという表情の翔也さん。
きっと彼は今……凄く悩んでいるんだと思う。
翔也さんがメイクを好きだっていう気持ちは今も変わってないはず。
だからこそ、このまま辞めて欲しくはない。
私は橘部長に出逢って人生が変わった。
チャンスを貰った。
だから……今度は私が誰かの……翔也さんの背中を押したい。
「好きです」


