橘部長はモテる。
今に始まった事ではないが、ああいう場にいるのは流石に堪えるものだ。
痛む胸を押さえながら会計の場所に向かう。
「お会計お願いします」
「はい、かしこまりました!
……恐れ入りますが、お連れのお客様から既にお支払い頂いていますよ」
「え……?」
驚いた私はその場で固まっていた。
連れというのは橘部長で間違いはないだろう、だけど彼はまだ……。
後ろを振り向けばちょうど橘部長の姿が見えた。
「あの!」
「え?」
橘部長に話しかけようとすれば先を越されるように店員さんに話しかけられた。
驚きつつも店員さんを見れば、何かを私に差し出している。
よく見ればこの人は最初に飲み物の注文を取りに来てくれた人だった。
「僕の連絡先です。よかったら連絡くれませんか?」
「えっと……」
「待ってますから」
無理やり私に連絡先が書いてあると思われる紙を握らせる。
戸惑いながら彼を見ていれば、後ろから低い声が飛んできた。
「泰東、行くぞ。
……ご馳走様でした」
店員さんに向かって軽く会釈をするとそのままお店を出て行ってしまった。
「ご馳走様でした!」
「ありがとうございました!!」
慌てて私も店員さんに頭を下げ、橘部長を追うようにお店から出る。
お店の外には橘部長が不機嫌そうに立っていた。
さっきまで普通……いや。
むしろ穏やかな顔をしていたのに急にどうしたのだろう、少し不安を抱えながら橘部長に近づく。
今に始まった事ではないが、ああいう場にいるのは流石に堪えるものだ。
痛む胸を押さえながら会計の場所に向かう。
「お会計お願いします」
「はい、かしこまりました!
……恐れ入りますが、お連れのお客様から既にお支払い頂いていますよ」
「え……?」
驚いた私はその場で固まっていた。
連れというのは橘部長で間違いはないだろう、だけど彼はまだ……。
後ろを振り向けばちょうど橘部長の姿が見えた。
「あの!」
「え?」
橘部長に話しかけようとすれば先を越されるように店員さんに話しかけられた。
驚きつつも店員さんを見れば、何かを私に差し出している。
よく見ればこの人は最初に飲み物の注文を取りに来てくれた人だった。
「僕の連絡先です。よかったら連絡くれませんか?」
「えっと……」
「待ってますから」
無理やり私に連絡先が書いてあると思われる紙を握らせる。
戸惑いながら彼を見ていれば、後ろから低い声が飛んできた。
「泰東、行くぞ。
……ご馳走様でした」
店員さんに向かって軽く会釈をするとそのままお店を出て行ってしまった。
「ご馳走様でした!」
「ありがとうございました!!」
慌てて私も店員さんに頭を下げ、橘部長を追うようにお店から出る。
お店の外には橘部長が不機嫌そうに立っていた。
さっきまで普通……いや。
むしろ穏やかな顔をしていたのに急にどうしたのだろう、少し不安を抱えながら橘部長に近づく。


