私はその原因である人の方に視線を向ける。
「どうした?泰東?」
「……橘部長って凄いですね」
「は?」
女性が橘部長に見惚れて顔を紅めているのに、平然としている橘部長。
気が付いているのかは分からないが、どちらにしても凄い。
店員さんが出て行って静寂に包まれた部屋。
私は少し複雑な気持ちでいた。
橘部長は本当にモテる。
マコさんにしても、他の女性にしても。
ヤキモチを妬く資格なんてない、そう思いつつも私の胸は悲鳴をあげるんだ。
「……泰東、お前に話がある」
「は……はい」
醜い感情が私を包みかけた時、真剣な声が部屋へと落とされる。
ゆっくりと橘部長を見れば、声と同じで顔つきも真剣そのものだった。
あまりにも真剣な眼差し過ぎて私は恐縮してしまう。
両手を膝の上で重ねると真っ直ぐに彼を見つめる。
お説教だろうか、不安が襲いかかろうとした時、予想していなかった言葉が放たれた。
「俺は会社を辞める」
「え……」
橘部長の言葉で頭の中が真っ白になる。
自分が何を想って、何を言ったらいいか分からない。
そんな気持ちを代弁する様に私の目からは熱いものがこぼれ落ちた。
「……泰東」
「何で……ですか……。
企画は成功しました……辞める事なんか……」
自分でも何を言っているかは分からない。
それくらい頭が混乱していた。
いつの間にか私の中で、橘部長の存在はかなり大きくなって自分ではもう抑えきれなくなっていた。
こんな状態でも私が言えるのは、1番伝えたいのは……。
「……辞めないで下さい!」
「泰東……」
気が付けば私は立ち上がっていた。
「どうした?泰東?」
「……橘部長って凄いですね」
「は?」
女性が橘部長に見惚れて顔を紅めているのに、平然としている橘部長。
気が付いているのかは分からないが、どちらにしても凄い。
店員さんが出て行って静寂に包まれた部屋。
私は少し複雑な気持ちでいた。
橘部長は本当にモテる。
マコさんにしても、他の女性にしても。
ヤキモチを妬く資格なんてない、そう思いつつも私の胸は悲鳴をあげるんだ。
「……泰東、お前に話がある」
「は……はい」
醜い感情が私を包みかけた時、真剣な声が部屋へと落とされる。
ゆっくりと橘部長を見れば、声と同じで顔つきも真剣そのものだった。
あまりにも真剣な眼差し過ぎて私は恐縮してしまう。
両手を膝の上で重ねると真っ直ぐに彼を見つめる。
お説教だろうか、不安が襲いかかろうとした時、予想していなかった言葉が放たれた。
「俺は会社を辞める」
「え……」
橘部長の言葉で頭の中が真っ白になる。
自分が何を想って、何を言ったらいいか分からない。
そんな気持ちを代弁する様に私の目からは熱いものがこぼれ落ちた。
「……泰東」
「何で……ですか……。
企画は成功しました……辞める事なんか……」
自分でも何を言っているかは分からない。
それくらい頭が混乱していた。
いつの間にか私の中で、橘部長の存在はかなり大きくなって自分ではもう抑えきれなくなっていた。
こんな状態でも私が言えるのは、1番伝えたいのは……。
「……辞めないで下さい!」
「泰東……」
気が付けば私は立ち上がっていた。


