素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~

「まずは、橘部長のご両親を味方につけなきゃ。
ただでさえ年齢が離れてるんだから大人っぽく……清楚に決めなきゃね」




なぎさは私の顔と体を見ながら何かを考えるように腕を組んでいた。



清楚か……。
ブラウスとスカートでいいのかな?


いつもの格好だけど……。





「よっし。
大体の絵は浮かんだ……後は服選びね」





そう言いながらなぎさはニッと笑顔を浮かべた。


服選びって……もしかして……。
ある考えが浮かび私はそのまま口に出す。




「なぎさが選んでくれるの?」

「当たり前でしょ?」




当然といった顔で私を見るなぎさに胸が温かくなった。