素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~

翌日




「助けて……なぎさ……」

「アンタね……。
少し会わない間で何ドラマを生み出してんのよ……」




今は親友でもあり幼馴染であるなぎさに相談している真っ最中だ。
相談内容はもちろん橘部長の事。



なぎさには橘部長の事は全部話している。
だから私が橘部長の事を好きなことも既に報告済み。



そして昨日あった出来事……。
名付けて……“恋人のフリをしてお見合いをぶち壊せ計画”を話せば呆れた顔をされた。




「別にそんなつもりじゃ……」

「そもそも橘部長が何でアンタにそんな事頼むのよ?」




確かになぎさの言う事は尤もだ。
他の誰かに頼めばいいのに……何で私が選ばれたんだろう?



答えられずにいれば
なぎさの顔はニヤついたものに変わった。




「もしかして……橘部長もアンタの事が好きだったりして!!」




その言葉に私の思考回路は一気に爆発した。