素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~

「泰東?」

「えっ?」

「急に黙り込んでどうした?」

「いえ……」




何か1人の世界に入ってたみたい。
……やっぱり橘部長といると私はおかしくなるみたい。




「佐藤の件はお前に任せる。
自分の気持ちをアイツにぶつけろ」

「……はいっ」




私は頭を下げ橘部長のデスクから去ろうとすれば低い声で引きとめられる。
振り向けば橘部長は私に向かって手を伸ばしていた。
その手にはサンドウィッチがのっている。



私は首を傾げながら橘部長を見ていると更にその手を私に突き出してくる。
えっと……?
固まっていれば橘部長は眉間にしわを寄せる。




「早く受け取れ」

「はい?」




たぶん私……今すっごく間抜けな顔をしているに違いない。


いや……だって!!
何で橘部長が私にサンドウィッチを突き出してくるの!?
意味わかんないんだもん。




「……お前、最近何も口にしてないだろ?」

「……紅茶飲みましたけど……」




私が答えれば橘部長の眉がピクリと上に上がった。