素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~

あれから3日が経った。


いつもと変わらないオフィス。
でも……そこには佐藤せんぱいの姿はない。



辞表はまだ出されてない。
だから今にでも出勤してくるんじゃないかって扉の方をチラチラと確認してしまう。




「……夏香……ほら仕事しようぜ」

「大樹……うん……」




私はパソコンに向かって作業を始める。
でもやっぱり私の頭は佐藤せんぱいの事を考えてしまう。




「なぁ……佐藤せんぱい……。
辞めるって言ってたけどどうするんだろうな……」

「分かんない……。
でも私はこのままお別れなんて嫌だ」

「夏香……」




大樹と話していたら誰かの視線を感じた。
そっちを見れば橘部長が私たちの方を見ていた。
橘部長は私と目が合うとすぐに逸らしたけど……。



何か最近……橘部長の様子がおかしい気がする。


何か落ち着かないって言うか……そわそわしている?
気のせいかもしれないけど……。



だって橘部長の顔はいつもと変わらず無表情だから。
でも……何か違うんだよね……。