「……ごめん、斗真」 「おう」 声は明るくてなんでもないように言ってる。 でも、目だけは強く三人を 私の顔の横から真っ直ぐに見据えてる。 「え…」 「斗真…?」 驚きと、動揺と、少しの歓喜と。 そんな表情を浮かべる2人と 「っ…!?」 混乱と、動揺と、ただ驚愕する1人と。 「鈴。 後ろの3人使って各所に指示を。」 そう言いながら 私を離して一歩前へ…私の目の前に出る斗真。 身体は前を向いたまま、 目は斗真の背中を見たまま、 私は後ろにいるであろう3人に声をかける。