白い光と砂埃で
敵陣の様子は何も見えない。
背後に感じる柳たち3人の荒い息遣いが
3人の無事を感じ取らせた。
「っ!?!?」
『っ!』
『!?』
『おい…』
光で眩んでいた目が元に戻って
砂埃の先に見えるもの。
スラリと立ってこちらに片腕を突き出す
一人分のシルエット。
『っな…!?』
ビュウッと横風が吹いて
砂埃を奪い去っていく。
シルエットが光に照らされる。
「なんで……!」
今まで
敵に止められたことなんて無かったこの術が
たった一人の相手に
受け止められていた__________
メニュー