柳を先頭に
楚宙が続く。
夜召が中距離から後方支援に入るのを目に映してから
意識を自分の中に集中させる。
敵陣との距離は約15メートル。
さっきまで私達と戦っていた奴らも
こっちに合流してきてる。
後ろは急斜面の竹林。
まさに背水の陣。
数の有利は圧倒的に向こうにある。
でも。
ビュッ
横に腕を振ると袖がはためいた。
無数の球を私の背後から敵陣の頭上にかけて
浮かばせる。
「天地星海」
色付いて。
「聖蘭星天臨!」
輝いて。
星が天を飛ぶ。
ダンッと地面を蹴った音がした。
星が天を舞う。
3人がこっちに帰ってくる…
「…光臨!!!!!」
とてつもない音とともに
世界が白に染まる。

