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鍔迫り合いを弾き飛ばして後方に飛んだ。
柳に背中がぶつかったと同時に
柳の腕が腰からお腹に回る。
ゴォッ
耳元で風が鳴って、
柳が空中へ飛び上がる。
足元に敵陣が見えると同時に
楚宙と夜召の方へ空気の抵抗を受けながら
着地した。
そこは丁度。
『鈴様…!?』
『柳!?』
二人の目の前。
後ろは急斜面の竹林。
腰に回った腕が離れると同時に
柳が私の前に出る。
「行って」
『おう』
敵陣に走った柳と
一歩下がった私。
そして私の構えで______
『!』
『っ!』
二人には、通じる。
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