鈴が咲く【前編】



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鍔迫り合いを弾き飛ばして後方に飛んだ。

柳に背中がぶつかったと同時に
柳の腕が腰からお腹に回る。




ゴォッ


耳元で風が鳴って、
柳が空中へ飛び上がる。


足元に敵陣が見えると同時に
楚宙と夜召の方へ空気の抵抗を受けながら
着地した。







そこは丁度。


『鈴様…!?』

『柳!?』


二人の目の前。

後ろは急斜面の竹林。



腰に回った腕が離れると同時に
柳が私の前に出る。


「行って」

『おう』

敵陣に走った柳と
一歩下がった私。

そして私の構えで______



『!』

『っ!』




二人には、通じる。