なんか…聖林のはずなのに
聖林らしくないな……
トンッ
「!」
踏み込んでいた敵陣から1歩引いた先。
柳の背中が肩に触れた。
『鈴…変だよな』
主語なんてない端的な問いかけ。
聞きながらも攻撃を捌いて、
遠距離の飛び道具を使う。
「うん。
ちょっと…」
でも。
「…いける。
楚宙達と合流しよう
アシストお願い」
返事を待たずにかかってきた敵に向かって飛び込む。
かかってきたのを二、三人術で縛ってから
トーン、トーン、と地面を蹴る。
ふっと柳が目をこっちに向けた…と思う。
そのままぱっぱっと親指から中指までの3本を振る。

