鈴が咲く【前編】






『……はぁ...
ホント、アンタらは口だけだよな』




諦めたようにそう言って、
ゆっくりと腕を広げた。






何を……!?









『もういい。
一撃で、終わらせてやる』




せいぜい自分の力のなさを自覚しろ、


そういった柳は、下を向いたまま
両腕を広げて手で印を組んだ





、!



ぐっと前を向いた柳の
雰囲気の違いに息を呑む。




『……颯禍霊魅』
フウガリョウビ




初めて聞く……

妖である柳は術を唱えなくても
術を使えるしむしろ唱える必要は無い。


御老主達を、俺たちを、
本気で接する必要すらないと思っているということ。

術の名前がバレても全く問題がないと、
思っているということ。


強い風が起こり、
御老主が風の壁に閉じ込められた



青や緑色のようなモヤが
風の壁の中に充満する


霊魅……

霊に魅了される...ってことか?






円状になっていた風の壁が
だんだん狭くなっていく



逃げ場がなくなり、
竜巻に巻き込まれる御老主。





『滅!』



バンッと四方に弾けるように竜巻が消えて、
土煙が分散する。




「……!!」


視界に入ってきたのは
倒れた九人の御老主たちだった