「ガキ。」
最初からゆっくりと、けど止まることなく
料理を口に運んでくれていた佐島君が
二人に言い捨てる。
「「なん(やと!?)(だよ!?)
龍(也)だって、そう思ってる
(やろ!?)(でしょ!?)」」
「別に....」
冷静な佐島君と
ヒートアップする二人。
なるほどね...
こういう関係せいなんだ、この四人は。
「あ、あの!今度作る時は、
みんなの好きなもの
作るから...ね?」
「ほんと!?」「ほんまか!?」
「う、うん...」
「やった!」「よっしゃ!」
この四人の空気感を理解しながら
そういえば、一気にご機嫌になって
二人同時に食べるのを再開した。
カチャ
「ん、
ごちそーさん。」
「はい。お粗末さまでした。」
「うまかった。
ありがとな、咲。」
「いーえー」
そういいながら、
二人で食器を流し場に持っていく。

