鈴が咲く【前編】




「お前達、一体何のつもりだ!」



明様が声を荒らげて叫ぶ。





ザッと音を立てて
柳が式達の一歩前へ出た。




その音すらも、
威圧のように聞こえた。

















『俺達は今日をもって
お前達に従うことを辞める!!』




荒らげたわけではない、
よく響く力強い声が周りに響いた。









「「「!?」」」




『俺達が仕えたいのは咲だけだ』


『咲がいないなら
ここにいる意味は無い!』



続ける式に停止していた思考が動き出す


丁度、後ろから翔太が佐島に肩を借りて
歩いてくる気配がした。



近寄れない。

でも、下がることも出来ない。


声を出さないで、見ていた方がいい。
そう本能で感じる。






「何を言っている!?」

「許すわけがないだろう!」

「お前達は聖林についているのだ!
あの小娘についているわけではない!」


ザワッ





御老主が叫んだ。



『小娘』そのワードに胸がざわついた。

最後の明様の一言で
一気に式達の霊力が増した。



「クッ……」


強い力に一歩後ずさった。