そういいながらも
目の前にある本に手を伸ばした




チリンチリン





備え付けの鈴が鳴った。


「?」



鈴のある扉の近くによる。



連絡有リ
至急戻ラレヨ
本家キキョウノ間



桔梗の間…
俺が今使ってる部屋だ……

連絡?なんだ…?



「誠!
俺一回部屋戻るわ」


梯子に上っていた誠が振り向く。


「あ〜…
りょーかい。
んじゃ俺も一回戻るわ
疲れた。」


二人で蔵を出て部屋に向かった