無意識のうちに、叫んだ。



ピタリと動きが止まって
力が抜けたようにその場に座り込んだ咲。




ゆっくりとこっちを向いた。



今なら…!



「咲っ!!
行くな!!!」








なんだろうこの違和感は




咲の目に、光が宿らない。
咲の目の焦点が、合わない。



俺の声が聞こえてるはずなのに、声に反応しない