ふるふると
ゆっくりと頭が考え始める。
「咲っ!!
行くな!!!」
………………あぁ、そうだ。翔。
翔だ。
同じ一族の……
__でも、
こいつのせいで
私の居場所はなかった
二人で一緒にいた……
__いつも比べられた。
理不尽に。
双竜として戦った……
__よく私の足を引っ張った…
手柄は全てこいつのもの……………
みんなと仲良くて………
__みんなこいつの稽古をつけるから
私だけは稽古をつけてもらえなかった
優しくて……
__私はこいつに立場を奪われた。
私は一族の中でイラナイ存在だった……
小さい頃からの、
幼馴染みで………
__私の幼馴染みは他にいる……!

