キンッ
「ッハ、ハァ、ハァ……」
翔がこっちに着地して
体勢を低く構える。
今にも片膝をついてしまいそうなぐらいには
体力を消耗している。
大きく、肩で息を吸っていた。
それと違い、燈兜は変わらない。
まともに攻撃をくらうこともなく、
指先や掌、呪文…?で翔と対抗していた。
対抗、といっても
翔の攻撃が燈兜をかするのは燈兜が遊びでやっているだけ。
子どもの相手をするように、
本気を出していないのを感じた。
龍の札もあまり効いてはいないようで
どんどん俺たちは追いつめられていった。
「燈兜ーーーーーー!!!!」
少し高い、よく通る凛とした声がした。
次の瞬間、何かが俺の横を通り過ぎ、
風が巻き起こった。
光輝side end

