鈴が咲く【前編】







キンッ

「ッハ、ハァ、ハァ……」


翔がこっちに着地して
体勢を低く構える。

今にも片膝をついてしまいそうなぐらいには
体力を消耗している。

大きく、肩で息を吸っていた。


それと違い、燈兜は変わらない。

まともに攻撃をくらうこともなく、
指先や掌、呪文…?で翔と対抗していた。






対抗、といっても
翔の攻撃が燈兜をかするのは燈兜が遊びでやっているだけ。

子どもの相手をするように、
本気を出していないのを感じた。



















龍の札もあまり効いてはいないようで
どんどん俺たちは追いつめられていった。















「燈兜ーーーーーー!!!!」



少し高い、よく通る凛とした声がした。


次の瞬間、何かが俺の横を通り過ぎ、
風が巻き起こった。







光輝side end