鈴が咲く【前編】




龍の足元に近付いてきていた黒い何かは
ツルの様になって俺の体に絡み付いて締め上げ、
燈兜の隣に並ぶように体を浮かされた。


「いっ……」

『フム…見えてはいるヨウだがなァ…
所詮ハな……』

バカにしたように笑って俺と龍を交互に見る。


「てめっ…!」

「龍…っ!
しょ、うたち、を…!」

体が強く締め付けられる。


「っ…」

右手を強く握りしめた龍は
強く目を瞑っておもいっきり上に腕を振り上げた


ヒュウウゥ…


そんな音がして
赤玉が頭上で破裂した。


その小ささからは
想像つかないくらい大きく破裂して
赤い光の粉みたいなのが落ちてきた。


『ほゥ…なるほどナ…
丁度よい、飽きてきたトコロだ。
そろそろ姫を…』



「光輝を返せ!」


ゾッとするような存在感。
圧倒的な威圧感。