龍の足元に近付いてきていた黒い何かは
ツルの様になって俺の体に絡み付いて締め上げ、
燈兜の隣に並ぶように体を浮かされた。
「いっ……」
『フム…見えてはいるヨウだがなァ…
所詮ハな……』
バカにしたように笑って俺と龍を交互に見る。
「てめっ…!」
「龍…っ!
しょ、うたち、を…!」
体が強く締め付けられる。
「っ…」
右手を強く握りしめた龍は
強く目を瞑っておもいっきり上に腕を振り上げた
ヒュウウゥ…
そんな音がして
赤玉が頭上で破裂した。
その小ささからは
想像つかないくらい大きく破裂して
赤い光の粉みたいなのが落ちてきた。
『ほゥ…なるほどナ…
丁度よい、飽きてきたトコロだ。
そろそろ姫を…』
「光輝を返せ!」
ゾッとするような存在感。
圧倒的な威圧感。

