やっぱりそんな遠くには
結界があるから行けてなくて
こっちから龍の背中が見えた。
負けてらんねぇもんなぁ……
目を閉じて集中しようと
少し下を向いた。
「っ!?」
何か感じて顔をあげて龍の方を見る。
「っ龍……っ!!!」
龍の足元に黒い何かが
近付いてきていた。
思わず体が動き出して、
龍の腕を引っ張って後ろへ飛ばすようにして庇った。
「っ!?光輝なにすんっ…」
数テンポ遅れて龍の怒鳴り声が聞こえた。
地面に転がったんだろうな……
そりゃ怒るな……
「光輝…おま、え……!」
『か弱いものだナァ…
よく飛び込んだナ?お前。
何の役にモたたないト、わかっテいるだろウニ…』
そういって嘲笑う燈兜が
俺のすぐ横に現れた。

