目を少し見開くようにして、
何かを見ようとする。
咲希ちゃんが別荘に結界を張ってる途中は、
空間が歪むような、
火に炙られたモヤモヤした空気みたいなのが見えた。
もしかしたら、
そんな感じのが見えるかと思ったけど、
もう張り終わってるからか、
そんなのは見えなかった。
ああぁあ〜クッソわかんね……
ゆっくりと手を前に伸ばして
違和感に触れた。
もぅ、まどろっこしいのめんどい…!
やってみるしかねー…
飛ばされるくらいまでは触らないようにしながら、
見えないし触れられない壁に
沿うようにして手を動かしていく。
気を抜いたら普通に空気としか感じない。
また、飛ばされる。
「っ……ふぅ…」
一度手を引っ込めて一息つく。
「つっかれる…」
勉強が出来ないんだから
こんな集中しようとか思うこともない。
運動するときとか
もう勝手に集中してるし。
「はーっ…」
思わずため息をつきながら
龍の方を振り返る。

