龍もその呟きに反応して
言葉を返してきた。
でも目は鋭く前を向いていて
目だけを動かしたりしながら
何かないかと探しているようだった。
「アイツの、ってことはあれか、
結界張られた範囲の中をずっと延々と
元の場所に戻ったりしながら歩くことになるってことか」
考えればそうだ。
こんなに広い林じゃなかったのに
未だに林の終わりが見えてこない。
きっと結界の端の方まで行くと適当な所にワープするようにでもなってるんだろ…
「おそらく、な。
『見えない』人はずっとなんも気づかずだろうけど、
俺らならどこまでが結界か、
どこまで行ったら元の場所に戻ってしまうのかが、わかるかもしれない。」
次に言おうとしてること、わかった。
「でも、「『かも』じゃなくて必ず見つけるしかない。」」
だろ?
とでもいうように龍の目をみた。
「……あぁ。絶対、見つける。」
力強い龍の声に、気を引き締め直した。

