鈴が咲く【前編】




二人一組で探してみることになった。



翔を除いた中で一番俺らの中で力が強い龍と、
観察眼が鋭く気配に気づきやすい俺。


言わずもがなの翔と、運動神経がよい康平。




二手に別れる。


俺ら三人が持つのは、鈴と札。
そして翔が作った赤色の玉。

何かあったときは
この玉を強く握って集中し、空へ投げる。
そうすれば玉が弾けてもうひとつのチームに
知らせることができる…

…らしいけど試してはいない。




ぶっつけ本番だ。


『取り敢えずは
お前らの勘と運のよさと
これに向いているかどうかにかかってる。』



そんな風に言われた事を思い出しながらも
龍と林を歩いていた。


「こんなに広い林じゃ
なかったんだけどなぁ………」

思わず呟いた。


「燈兜とかいうやつのせいだろ。」