「...!?」
『お前、遠山光輝ダな?』
聞こえてきた声に
言い様もない威圧感を感じて
息が詰まる。
『次ハ本当にあてテやろうカ?』
笑いながらそう言ってくる。
ぞっとした。
眼は向こうに向けたまま、
片手を動かして何かないかと体を探る。
「!」
咲希ちゃんがくれた鈴が手に触れた。
ポケットの中で、カサリと音がした。
「っ!」
そうだ、札!!
『なんダ、恐怖でうごけんカ?』
「っぅりゃ!!」
素早くポケットから札を取り出して
投げつける。
すぐに踵を返して
翔たちのいる場所まで全力疾走した。
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