鈴が咲く【前編】






「四人の行方が...わからないの。
札も守護鈴の気配もない。」


『...』



「手がかりの情報収集を、琴。」



「キヨは、本家で燈兜の動きを
ダメもとでいいからたどってほしい。」



「柳は、私と同じように林の中の探索。」



「キュウビは二人一組でここら一帯の
不自然なところを探して。
おそらく結界が張られてるから、
そこの切れ目が見つかれば中に入れる。」





「...お願い、します。

目を離した私の責任。
わがままだとは思うけど、こうするしかないの。」



『咲が言うなら、何でもするよ』

『わがままなんて言わないでよ!』

『私たちは、咲様の式ですから。』



そういってくれた。


九尾たちが私の体に近づいて、
そっととふれてからくるりとまわった。




ありがとう、そういったつもりで
笑顔を見せた。





ふぅぅぅ...


大きく息を吐く。



「開始!!」


『『『了解』』』

ただつぶやくかのように
そう発せられた言葉の後。

そこにはもう誰もいない。