鈴が咲く【前編】






















みんなの行方が分からなくなって、
もう二時間以上たっている。



変に静かな林の中。


何か、
隠されて居るような気がするのに

つかみきれない、この違和感...






「離れるんじゃなかった...」



さっきから
何度も、何度も、何度も、何度も、
そう思いながら
林の中を駆け巡っている。



あんな平和ボケした人達を
ほったらかすんじゃなかった。





鈴の音も、気配も、ない。




「どうして...」



「っごめんみんな。」


「柳!琴!キヨ!キュウビ!」


腕をバッと伸ばして
霊力を使って式を呼び出す。


『咲。珍しいな...』


驚いたように
柳が目の前に立ってそういった。


みんなも、
不思議そうな顔をしている。