「禁霊守護、結界霊守。」
荒立てずに静かに唱える。
自分の霊力を乗せるように、
精神を統一してグッと力を込めた。
『うム、さすがの実力………』
「何用だ。」
別荘に結界をはり、
ピシャリとそう言った。
結界を張っているから翔は気づかない。
『やはり惜しいナ……』
答えない燈兜。
ヒュンッ
空気を裂く音がして、
苦無が燈兜の頬の真横を飛んでいく。
「答えろ。
何をしにきた!」
『おォ……さすがダ。
今日はコレで失礼する。』
「なっ…!
燈兜!!」
『また会おう。
聖林の姫よ。』
ジャラッ
作りだした鎖は空を斬った。
「っ……
燈兜……………!」
感情が高ぶる。

