鈴が咲く【前編】








「禁霊守護、結界霊守。」


荒立てずに静かに唱える。

自分の霊力を乗せるように、
精神を統一してグッと力を込めた。




『うム、さすがの実力………』



「何用だ。」


別荘に結界をはり、
ピシャリとそう言った。


結界を張っているから翔は気づかない。









『やはり惜しいナ……』


答えない燈兜。





ヒュンッ





空気を裂く音がして、
苦無が燈兜の頬の真横を飛んでいく。

「答えろ。
何をしにきた!」


『おォ……さすがダ。
今日はコレで失礼する。』


「なっ…!
燈兜!!」



『また会おう。
聖林の姫よ。』


ジャラッ


作りだした鎖は空を斬った。


「っ……
燈兜……………!」

感情が高ぶる。