奥の離れに行く途中。
怜芽に稽古場に翔が言ったと教えられて
もう一度稽古場へ来ていた。
カンッ
「技が軽い!」
ボン!
「踏み込みが甘い!」
ドドッ
「遅い!」
翔の声と、術師見習いと草子の声。
攻撃の音。
翔が稽古をつけていることが、
音でわかった。
「...」
やっぱり私の居場所はない
私の場所は
あんたの居場所になるんだもんね……
翔は力がある。
一族の者と同等...
下手したらそれ以上に。
稽古をつけてから、その力は格段に上がった。
教わるなら
御老主たちにも気に入られてる翔の方が
いいに決まってる...
くるりと方向を変えて
裏山へと向かう。
もしあの中に御老主様の家族がいた場合。
ううん、それ以外でも。
私が入れば場の空気を乱す……
だから、入らないほうがいいだろう。
「...裏山で稽古でもするかな....」

